【JRA競馬】有馬記念 どんなレース?(概要・歴代優勝馬・レース傾向・レース回顧・結果)

競馬

有馬記念 どんなレース?

暮れの中山競馬場で開催される有馬記念(JRA・G1レース)は、1956年に『中山グランプリ』としてスタート。中央競馬会の第2代理事長・有馬氏の功績をたたえ、1957年にレース名が「有馬記念」に変更された。1970年に、馬券の売り上げが日本ダービーを抜いてトップに踊り出て、それ以来、1レースの売り上げ日本一の座をキープ。1996年は875億円の売り上げとなり、ギネス世界記録に認定された。普段馬券を買わない人たちも巻き込んで、有馬記念は年末の風物詩になっている。1着賞金は5億円で、JRA最高額である。

歴代優勝馬

  • 2023年 ドウドュース(武豊騎手)牡馬4歳 2分30秒9
  • 2022年 イクイノックス(ルメール騎手)牡馬3歳 2分32秒4
  • 2021年 エフフォーリア(横山武史騎手)牡馬3歳 2分32秒0
  • 2020年 クロノジェネシス(北村友一騎手)牝馬4歳 2分35秒0
  • 2019年 リスグラシュー(レーン騎手)牝馬5歳 2分30秒5
  • 2018年 ブラストワンピース(池添騎手)牡馬3歳 2分32秒2
  • 2017年 キタサンブラック(武豊騎手)牡馬5歳 2分33秒6
  • 2016年 サトノダイヤモンド(ルメール騎手)牡馬3歳 2分32秒6
  • 2015年 ゴールドアクター(吉田隼人騎手)牡馬4歳 2分33秒0
  • 2014年 ジェンティルドンナ(戸崎騎手)牡馬5歳 2分35秒3
  • 2013年 オルフェーヴル(池添騎手)牡馬5歳 2分32秒3

レース傾向

【年齢データ】
過去20年(2003年~2022年)、年齢別の成績は以下の通り。斤量有利な3歳馬の活躍が目立ち、勝率・連対率・複勝率でいずれもトップ。

3歳馬[7・7・4・45]
4歳馬[8・7・3・59]
5歳馬[5・4・9・75]
6歳馬[0・0・2・39]
7歳馬以上[0・2・2・28]

【枠番データ】
​過去20年(2003年~2022年)、5枠が最多の5勝。続いて、1枠と3枠が各3勝。外枠は不利な傾向にある。

1枠[3・3・1・28]
2枠[2・3・2・29]
3枠[3・5・2・27]
4枠[2・3・5・29]
5枠[5・3・3・28]
6枠[2・1・2・35]
7枠[1・1・4・34]
8枠[2・1・1・36]

【騎手データ】
過去20年(2003年~2022年)、池添騎手が[4・0・0・9]の成績で最多勝。続いて、ルメール騎手が[3・4・2・7]の成績で3勝。武豊騎手は[2・3・1・12]の成績、ムーア騎手は[2・1・0・3]の成績でそれぞれ2勝している。

出走馬(2023年)

1番 ​​ソールオリエンス ​牡馬3歳​ ​川田騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】6.5倍
【血統】父キタサンブラック​ : 母父モティヴェーター
【実績】G1皐月賞1着 / G1ダービー2着 / G1菊花賞3着

中山競馬場で行われた皐月賞は、直線で仰天の末脚を披露して優勝。ダービーは圧倒的1番人気に支持されたが②着に敗れ、菊花賞は1番人気で③着に敗れた。今回は横山武史騎手から川田騎手に乗り替わる。

2番 ​​シャフリヤール ​牡馬5歳​ ​松山騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】44.6倍
【血統】父ディープインパクト : 母父エッセンスオブドバイ
【実績】G1ダービー1着 / G1ドバイシーマクラシック1着 / G1BCターフ3着

香港ヴァーズ(12/10)に出走予定だったが、健康上の理由で主催者側から出走を認められず、無念の帰国。陣営は、状態自体は良好と判断して有馬記念への参戦が決まった。中山競馬場に滞在し、調教も中山競馬場で行われた。

3番 ​​ホウオウエミーズ ​牝馬6歳​ ​田辺騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】193.2倍
【血統】父ロードカナロア : 母父アグネスタキオン
【実績】G3福島記念・1着

福島記念で待望の重賞初制覇。5勝のうち4勝は道悪馬場での勝利。良馬場よりもタフなコンディションの方が向く。

4番 ​​タイトルホルダー ​牡馬5歳​ ​横山和生騎手​​ ​​​​​​​
【予想オッズ】6倍
【血統】父ドゥラメンテ : 母父スマートストライク
【実績】G1菊花賞1着 / G1天皇賞(春)1着 / G1宝塚記念1着 / G1皐月賞2着

このレースがラストラン。ファンの多い馬で、有馬記念当日のレース後に引退式が行われる。菊花賞や天皇賞(春)で勝利しているようにスタミナは豊富だ。

5番 ​​ドウデュース ​牡馬4歳​ ​武豊騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】5.2倍
【血統】父ハーツクライ : 母父ヴィンディケーション
【実績】G1ダービー1着 / G1朝日杯FS・1着

前々走の天皇賞(秋)は2番人気に支持されていたが、武豊騎手の怪我により急きょ戸崎騎手に乗り替わって7着に惨敗。今回は鞍上が武豊騎手に戻る。

6番 ​​ディープボンド ​牡馬6歳​ ​マーカンド騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】47.4倍
【血統】父キズナ : 母父キングヘイロー
【実績】G1天皇賞(春)2着 / G1有馬記念2着

天皇賞(春)で3年連続2着に好走。瞬発力に欠けるがスタミナは豊富。一昨年の有馬記念で2着に入っているように、中山のタフなコースは合う。

7番 ​​アイアンバローズ ​牡馬6歳​ ​石橋騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】133.5倍
【血統】父オルフェーブル : 母父ロイヤルアンセム
【実績】G2ステイヤーズS・1着

ステイヤーズSで待望の重賞初制覇。ジャスティンパレスの半兄で、弟と同様にスタミナが豊富である。

8番 ​​ライラック ​牝馬4歳​ ​戸崎騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】65.1倍
【血統】父オルフェーヴル : 母父キングカメハメハ
【実績】G1エリザベス女王杯2着 / G2フェアリーステークス1着

昨年のエリザベス女王杯は道悪のなか行われ、12番人気ながら2着同着。道悪になれば大駆けがあっても不思議ない。

9番 ​​ヒートオンビート ​牡馬6歳​ ​坂井瑠星騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】187.9倍
【血統】父ディープインパクト : 母父エッセンスオブドバイ
【実績】G1天皇賞(春)4着 / G2目黒記念1着

3走前の目黒記念は、後方から豪快に伸びて重賞初制覇。中山芝2500mは昨年の日経賞で3着と好走している。どんな相手でも堅実に走るタイプなので侮れない。

10番 ​​ジャスティンパレス ​牡馬4歳​ ​横山武史騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】3.6倍
【血統】父ディープインパクト : 母父ロイヤルアンセム
【実績】G1天皇賞(春)1着 / G1天皇賞(秋)2着 / G1ホープフルS・2着 / G1菊花賞3着

天皇賞(秋)は、驚異的レコードを記録した世界最強馬イクイノックスの2着。ジャパンカップをパスしたゆとりローテで状態もよさそうだ。

11番 ​​ハーパー ​牝馬3歳​ ​岩田望来騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】93.2倍
【血統】父ハーツクライ : 母父ジャンプスタート
【実績】G1オークス2着 / G1秋華賞3着 / G1エリザベス女王杯3着

3歳牝馬3冠レースの桜花賞・オークス・秋華賞で④②③着と堅実な走り。瞬発力に欠けるが長くいい脚を使うタイプなので中山コースは合うかもしれない。

12番 ​​ウインマリリン ​牝馬6歳​ ​モリス騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】171.9倍
【血統】父スクリーンヒーロー : 母父フサイチペガサス
【実績】G1オークス2着 G1香港ヴァーズ1着

このレースがラストラン。昨年秋に香港ヴァーズで勝利したが、その後は惨敗が続いている。器用な馬なので、小回りの中山コースは合いそうだ。

13番 ​​タスティエーラ ​牡馬3歳​ ​ムーア騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】7.1倍
【血統】父サトノクラウン: 母父マンハッタンカフェ
【実績】G1皐月賞2着 / G1ダービー1着 / G1菊花賞2着

3歳牡馬クラシック3冠レースで②①②着と安定した成績。前走の菊花賞は、ダービーからの直行ローテが懸念されたが2着に好走。この秋2戦目で状態を上げている。

14番 ​​プラダリア ​牡馬4歳​ ​ムルザバエフ騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】129.5倍
【血統】父ディープインパクト : 母父クロフネ
【実績】G2青葉賞1着 / G2京都大賞典1着

京都大賞典で3歳春の青葉賞以来、久しぶりの重賞制覇。今年の宝塚記念で6着に入っているが、G1になるとあとひとつ足りない印象だ。

15番 ​​スルーセブンシーズ ​牝馬5歳​ ​池添騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】6.5倍
【血統】父ドリームジャーニー : 母父クロフネ
【実績】G1宝塚記念2着 / G1凱旋門賞4着

世界の強豪馬が集う凱旋門賞で4着に健闘。宝塚記念では、世界最強馬イクイノックスにクビ差の2着まで迫った。帰国後、調教の走りは元気いっぱいで、海外遠征の疲れはなさそうだ。

16番 ​​スターズオンアース ​牝馬4歳​ ​ルメール騎手​​ ​​​​​​​
【オッズ】8.6倍
【血統】父ドゥラメンテ : 母父スマートストライク
【実績】G1桜花賞1着 / G1オークス1着 / G1大阪杯2着 / G1ヴィクトリアマイル3着 /G1ジャパンカップ3着

デビューから11戦してすべて馬券圏内。前走のジャパンカップは、不利な大外17番から発走して3着に好走した。今回も不利な大外16番をひいてしまい、ルメール騎手がどんな戦法をとるか注目が集まる。

レース回顧・結果(2023年)

2023年の有馬記念は、ジャスティンパレスが1番人気、ドウデュースが2番人気に支持された。7番人気までが10倍以下という混戦模様。レースはタイトルホルダーが逃げ、平均ペースで流れた。後方待機のドウデュースが早めに仕掛けて直線で差し切り、2分30秒9のタイムで優勝。2番手につけていたスターズオンアースが2着に入り、逃げたタイトルホルダーは3着に粘った。

■1着⑤ドウデュース(2人気・2.3倍)
■2着⑯スターズオンアース(7人気・8.6倍)
■3着④タイトルホルダー(6人気・8.3倍)
■4着⑩ジャスティンパレス(1人気・3.6倍)
■5着①シャフリヤール(8人気・44.6倍)

★単5番 [520円]​
★複5番 [230円]
★複16番 [240円]
★複4番 [330円]​
★ワイド 5ー16 [930円]
​★ワイド 4ー5 [1,210円]
​★ワイド 4ー16 [1,720円]​
​★馬連  5-16 [2,730円]
★馬単  5-16 [4,380円]
​​★3連複 4-5-16 [8,050円]
​​★3連単 5-16-4 [42,110円]

レース回顧・結果(2022年)

2022年の有馬記念は、イクイノックスが1番人気、タイトルホルダーが2番人気に支持された。レースは平均ペースで流れ、中団を進んだ1番人気イクイノックスが、直線で外から抜け出して2分32秒4のタイムで優勝。6番人気のボルドグフーシュは後方から追い上げ、2馬身差の2着に入った。ファン投票1位選出のタイトルホルダーは、スタートから逃げてレースを引っ張ったが、直線で力尽きて9着に沈んだ。

■1着⑨イクイノックス(1人気・2.3倍)
■2着③ボルドグフーシュ(6人気・14.1倍)
■3着⑤ジェラルディーナ(3人気・7.4倍)
■4着②イズジョーノキセキ(13人気・152倍)
■5着⑦エフフォーリア(5人気・10.1倍)

★単9番 [230円]​
★複9番 [120円]
★複3番 [270円]
★複5番 [200円]​
★ワイド 3ー9 [500円]
​★ワイド 5ー9 [340円]
​★ワイド 3ー5 [1030円]​
​★馬連  3-9 [1,320円]
★馬単  9-3 [1,770円]
​​★3連複 3-5-9 [2,520円]
​​★3連単 9-3-5 [9,740円]

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